様々な書式がある職務経歴書

採用試験に応募する際には、新卒の場合には自己紹介的な要素の履歴書の提出だが、就労経験のある方の転職や再就職の場合には、履歴書に加え職務経歴書が必要である。職務経歴書は、これまで経験してきた職務を伝えるもので、さらに自分の能力などもアピールする書類ということをご存知だろうか。職務経歴書には、決められた様式や書き方はないが、職歴に応じた形式で作成するのが最適である。

形式には、職歴を時系列に並べる編年式と経験した業種ごとにまとめるキャリア式があり、編年式は事務職などの一般向けな形式なので、ステップアップしてキャリアを持つ介護職の場合には、キャリア式が望ましいだろう。キャリア式で職務経歴書を作成するには、業種ごとに経歴を整理し、現在の業種をアピールしたいのであれば、それを最初に組み入れることも可能である。一般的な書き方としては、先頭に5行程度にまとめた職歴概略を入れ、その次から業務ごとにわけた業務内容とその詳細を記載していくのだ。正式名称の勤務先名をはじめ、従業員数や入所者数など勤務先の規模を示す情報を記載し、詳細はどんな業務を担当していたかなどを詳しく記載することが大切である。

ほかにも、保有資格欄や自己PR欄を別に設け、自己PR欄にはどうしてこの施設や事業所を選んだかなどの志望動機や今後何を目標とするかなどを遠慮せずはっきりと記載することで、採用担当者に自己アピールできる。自分の能力や経験をアピールする機会でもあるので、誤字脱字がないよう細心の注意を払い、印象づけられる職務経歴書を作成していくのが良いであろう。